「わたし文系なんだけど、本当に未経験からエンジニアになれるかな?無理って言ってる人もいるし不安…」
結論から言うと「文系でも高卒でもどんな属性の人でも未経験からエンジニアになるのは可能」です。
しかし無茶苦茶簡単かというとそうでもなく「しっかり勉強する必要」はあります。
裏返して言うと未経験から簡単にエンジニアになれるわけではないものの、しっかり勉強すれば誰でもエンジニアになれます。
ただし人によっては年齢、資質的にエンジニアになれない場合もあります。エンジニアは万人に向いている仕事ではないです。これもまた真実です。
本記事では未経験からエンジニアになるのが無理な人の特徴、未経験からエンジニアになりやすい人の特徴、未経験からエンジニアになるための方法について解説します。
「未経験からエンジニアになるのは難しい、きつい」は全く正しくない
「未経験からエンジニアになるのは難しい、きつい」は全く正しくないですね。
なぜなら生涯一度もプログラミングに触れたことがなかった完全未経験の人が続々とエンジニアになっているからです。
転職向けのプログラミングスクールならどのスクールでもいいので説明会やカウンセリングで「受講生の何%がプログラミング未経験ですか?」と質問してみてください。
大半の受講生がプログラミング学習経験のない未経験者であると分かることでしょう。
そんな未経験な彼らのほぼ全員が数か月のプログラミング学習を経てエンジニア転職に成功しています。
「でもわたしは数学苦手だしプログラミング習得できないと思う。エンジニアになるの難しいんじゃ…」
高卒だったり、文系未経験からでもエンジニアになっている人も数多いです。
経済産業省管轄の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)社会基盤センターが発表したIT人材白書でエンジニアの文系と理系の比率が明らかとなっています。
文系27.7%
理系62%
確かにエンジニアになるうえで論理的思考能力は重要です。プログラミングとはつまり論理を組み立てるかの技術でもありますからね。
ただプログラミングに数学は必要ないです。数学よりも高校の現代文が得意だった人はプログラミングに向いていますね。現代文の問題って論理理的思考能力が強く求められる科目なので。
「数学が苦手だからプログラミングは無理、きつい」は大きな間違いです。
数学が苦手でも最低限の論理的思考能力があればエンジニアの業務に必要なプログラミングは習得可能です。
エンジニア不足が深刻なので未経験でも採用してる企業は多い
現在、絶賛エンジニア不足中です。未経験でもエンジニアになれる絶好のタイミングと言って良いでしょう。
今後、ベテランエンジニアはどんどん退職し減っていきます。一方で少子高齢化で若年層のエンジニアの供給は先細っていきます。
それなのにかかわらずエンジニアを求める企業は増加し続けています。
2030年になると最大で約79万人ほどエンジニア含むIT人材の不足が拡大すると推定されています。
エンジニア不足はエンジニアの求人倍率の高さからも明らかですね。
人材会社のDodaが発表した求人倍率だとIT・通信部門の求人倍率はなんと5.22倍です。
つまり「1人のエンジニアにつき5社からオファーがある状態」なのです。
言葉通り企業間でエンジニアの争奪合戦が起きており優秀なエンジニアは既に別の企業に取られて転職市場にはいません。
そこで白羽の矢が立っているのが実務未経験のエンジニア予備軍です。
一定のプログラミングスキルを習得しており、エンジニアとして継続して学び続けられる自走力を示すことが出来ればエンジニアとして採用してもらえる可能性は極めて高いです。
ただし年齢が高いと未経験からエンジニアになる難易度は上がります
ただし未経験からエンジニアになるには年齢が若ければ若いほど有利となります。年齢が高くなればなるほどエンジニアになるのは難しくなってきます。
筆者はエンジニアの採用支援にも携わっていますが32歳を境にエンジニア転職の難易度は高くなってくる印象です。
この理由は以下2つあります。
理由①IT/Web業界は平均年齢が低いから
理由②年齢が高い人には即戦力であることが求められるから
理由①IT/Web業界は平均年齢が低いから
ITとくにWebそのものが新しい技術でありIT/Web企業に属する社員の平均年齢は低めです。
IT企業の求人の企業概要を見ると社員の平均年齢が30歳前後の企業が多いことに驚くはずです。
IT/Web企業では20代後半から30代前半の社員が中堅社員として新入社員の教育係を担当していることも珍しくありません。
中堅社員が20代後半だとして一回り年上の30代の新入社員を教育するのってどうしてもやりづらさがあります。
また若い人の方が自社の企業文化に馴染んでもらえる可能性が高いですし、長期間勤務してもらえる可能性が高いです。
これらの理由から企業は若い人を優先的に採用する傾向が強いです。
理由②年齢が高い人には即戦力であることが求められるから
企業は若い求職者であればポテンシャルや伸びしろで採用しますが、年齢が高い求職者に対しては即戦力の実務レベルのスキルを求める傾向が強いです。
その実務レベルのスキルにプラスして管理職としてのマネジメント経験や特定の業界知識を求めるケースも多いですね。
たとえば私自身が以前エンジニアの採用支援をしていた不動産テックのベンチャー企業では不動産会社での営業経験が10年以上あった30代男性をエンジニアとして採用していました。
その男性は既に独学に加えてプログラミングスクールでみっちり勉強しており実務レベルのスキルがあったのと、やはり不動産業界で長年培った経験や知識を買われた格好でした。
未経験からエンジニアになるには一定レベルのプログラミングスキルを習得しておくのが重要
前述したように未経験からエンジニアになるには一定のプログラミングスキルを習得しているのがベターです。
ただしどれくらいの学習時間をかけるべきかは就職したい企業の種類によるかなと。
学習時間 | できること | 就職先企業 |
---|---|---|
100~200時間(1か月目) | シンプルなWebアプリの開発やTwitterやメルカリなどのクローンアプリの開発 | SES企業 |
300~500時間(2~3か月目) | オリジナルWebアプリを助けを借りて開発できる | SES企業 受託開発企業 |
600~800時間(4~5か月目) | オリジナルWebアプリを自力である程度開発できる | 自社開発企業就職を狙える |
1000時間(6~9か月目) | 高度な機能を搭載したオリジナルWebアプリを自力で開発できる | 高確度で自社開発企業就職を狙える |
スクロールできます
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エンジニアが勤務する企業には大きく分けてSES企業、受託開発企業、自社開発企業の3種類があります。
就職難易度は以下となります。
自社開発企業 > 受託開発企業 > SES企業
エンジニアの勤務先としては自社開発企業が人気があります。
自社開発企業はフレックスタイムやリモートで働けたり私服勤務も可能な企業が多く、自由な働き方を許容している企業が多いです。
自社Webサービスで利益を上げているだけあって利益率も高く、エンジニアの報酬水準も高い傾向があります。
SES企業は半年~1年周期で派遣先の企業に常駐する「エンジニアの派遣社員」みたいなイメージです。競争率が低いので就職難易度は低めです。
個人的にはオリジナルWebアプリを助けを借りて開発できるレベルのプログラミングスキルを習得しておくのがおすすめ。
そのレベルのプログラミングスキルがあれば自社開発企業への就職も狙えますし選択肢がグッと増えるので就活も成功しやすいです。
1000時間も学習が必要かというとそこまで必要もないかなと。企業は採用段階でそこまで高いレベルのプログラミングスキルは求職者に求めていない場合もあります。スキルは就職してから伸ばせば良いと考えている企業も多いです。
スキルより問題に直面した際に自分で考え自分で問題解決の手段を探せる自走力があるかどうかをし重視している企業が多いです。
最低限のプログラミングスキルがあるのと、自走力があるかどうか証明するのにオリジナルWebアプリが役立ちます。
オリジナルWebアプリを開発する上で直面した問題解決のエピソードを語れれば強いですね。
そのためオリジナルWebアプリをポートフォリオとして持っておくと選考を有利に進めやすいメリットがあります。
独学はおすすめしない
プログラミングスクールなんかに行く人はその時点でプログラマー向いてないしやめとけ。食ってけるレベルの人は、自分で勝手に調べて、じゃんじゃかコード書いてる人ばっかりだよ。
上の様な独学を押している現役エンジニアも多いですしその意見も一理あると思うのですが少し偏ってるかなと思いますね。
わたし自身独学に挫折してからプログラミングスクールに通ってエンジニア転職できた経験があります。
独学だけだとエンジニア転職は不可能だったと思っています。
ポートフォリオ制作はプログラミングスクールを利用しないときつい
プログラミングの基礎学習は独学でもなんとかなります。しかしポートフォリオとして使用するオリジナルWebアプリを開発する段階になると「何をどの様に勉強したら良いのか分からず」モチベーションが続きませんでした。
一方、プログラミングスクールだと現役エンジニアの講師からどうやって機能を実装したら良いのかヒントをもらいながら進めることが出来ました。独学の3倍は学習効率が上がりましたね。
未経験でエンジニア転職したい人にはオリジナルWebアプリの開発を指導してくれる現役エンジニア講師がいるプログラミングスクールをおすすめします。
以下のスクールの中から選ぶと間違いないです。
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